理由としては、白いアイリングが太く目立つことと、目先が白いことです。
一方、全体的な顔つきがコサメらしくないこと、胸が単に黒ずんでいるのではなく薄い縦斑が見えること、嘴が短く見えること、さらには、下尾筒に軸斑らしいものが見えることから、サメビタキの可能性が捨てきれませんでした。
そこで、今日は雨ですし、再検討しました。
参照は、2016年「BIRDER」10月号記載の「サメビタキ類の識別」、
「新訂 日本の鳥550 山野の鳥」、
http://www.osaka-nankou-bird-sanctuary.com/o.n.b.s_web/topcontents2015/samebitaki_group/samehitaki_group.html
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☆まず、9月24日掲載写真を再トリミング拡大して再掲載しました。
・胸の薄い縦斑がみえます(エゾビタキほどはっきりとはしていません)。嘴も小さく見えます。下尾筒の軸斑らしいものが薄く見えます。これらからは、サメビタキの可能性が示唆されます。
・一方で、白いアイリングが太く目立ち、目先も白っぽいです。この点で先日コサメビタキとしました。
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☆下尾筒の軸斑はサメビタキの特徴だそうで、これが決め手となるらしいです。「BIRDER」には、「下尾筒の軸斑が褐色なのはサメのみ」との記載があります。
また、「新訂 日本の鳥550 山野の鳥」には、コサメビタキもエゾビタキも「下尾筒は白く、軸斑はない」と明記されています。
また、「新訂 日本の鳥550 山野の鳥」には、コサメビタキもエゾビタキも「下尾筒は白く、軸斑はない」と明記されています。
とにかく決め手になるそうですので、下尾筒の軸斑がもう少しよく写っている写真を掲載します。
この下尾筒の斑が、軸斑に間違いなければ、100%サメビタキに確定されることになります。
この下尾筒の斑が、軸斑に間違いなければ、100%サメビタキに確定されることになります。
角度によって見え方が違うようですが、この褐色の斑は軸斑と言っていいんですよね(汗)。(ネットで見ると、軸斑の形状はV字型のイメージがありますので、少し不安が過ります。)
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☆三列風切と比較した初列風切の突出の長さは、コサメで約100%、サメでは長く約120%、エゾでは100%よりやや大と言うことです。
この長さが測れそうな写真がなんとか見つかりましたので掲載します。
写真中、
a=三列風切
b=初列風切の突出
写真からは、bの方が長く、丁度うまい具合に約120%になっています。よって、サメビタキの可能性が示唆されます。ただし、写真の角度にも影響されそうで、なかなか難しそうです。
↓拡大
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↓拡大
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☆コサメビタキとは思えない、異様な顔に見えます(笑)。しかし、フィールドで見つけた時の瞬間的な判断は、これに尽きると思います。胸の黒ずみではありません。
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☆追加情報です。
「下嘴基部の橙黄色部分」は、
「コサメビタキでは、広く、鼻孔の先まで達し、
サメビタキでは、狭いか、無い」
との記載が図鑑にありました。(新訂 日本の鳥550 山野の鳥)。
このことを念頭に、上記URLに示しましたウェブサイトの比較写真を見ますと、正にそのようになっています。
また、私の撮った写真を見てみますと、橙黄色部分は、鼻孔の先までは達していません。
従って、これもサメビタキの可能性を示唆しているものと思われます。
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☆追加情報です。
「下嘴基部の橙黄色部分」は、
「コサメビタキでは、広く、鼻孔の先まで達し、
サメビタキでは、狭いか、無い」
との記載が図鑑にありました。(新訂 日本の鳥550 山野の鳥)。
このことを念頭に、上記URLに示しましたウェブサイトの比較写真を見ますと、正にそのようになっています。
また、私の撮った写真を見てみますと、橙黄色部分は、鼻孔の先までは達していません。
従って、これもサメビタキの可能性を示唆しているものと思われます。
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☆以上より、私の個人的判断ですが、
この鳥は、70%位の確率で、サメビタキだと思います。
(ここに掲載した写真はすべて、同一個体です。)
(ここに掲載した写真はすべて、同一個体です。)
☆ネットを巡回していますと、胸が黒ずんでいるというだけで、コサメビタキであるにもかかわらずサメビタキと断定しているサイトが非常に多く見受けられます。サイトを訪れ勉強している人々のためにも、慎重に判別したいものです。
また、キビタキの雌をサメビタキと判定しているサイトも見受けられますので、注意が必要かと思います。
撮りたいと思っていると、その鳥に見えてしまうのが、実際の所かも知れません。
☆だれが見ても「サメ」と言える、「ザ・サメ」が撮りたいものです。
サメビタキで問題無いです
返信削除返事が遅くなり申し訳ありません。
削除ありがとうございます。一歩確信を強くしました。