2024年3月24日日曜日

紅麹による腎疾患

小林製薬が紅麹成分を含む健康食品の自主回収を発表してから数日が経つ。

有機合成を生業としてきた自分にとっては、
その毒性物資が何か、化学構造はどのようなものかに興味がある。
が、一向にその物質についての報道がない。

で、調べてみたら、
『紅麹菌の中には「シトリニン」という毒素をつくるものもあり、
腎臓の病気を引き起こすおそれがあるとされています。』
とのこと。

Wikipediaでは、
『シトリニン(citrinin)は、HetheringtonならびにRaistrickによって1931年に
Penicillium citrinumの培養液から単離されたマイコトキシンの一種である。
シトリニンは試験された全ての種において腎臓毒として作用するが、
その急性毒性には差異がある。シトリニンは家畜において真菌性腎症を引き起こし、
ヒトにおけるバルカン腎症や黄色米熱の原因と考えられている。』

で、シトリニンの化学構造は、以下の通り。

しかしながら、
『小林製薬によりますと今回の報告を受けて成分を分析したところ、
「シトリニン」は検出されなかったということです。
一方で、「シトリニン」とは別の未知の成分の存在を示す分析結果が得られたということで、
「意図しない成分が含まれている可能性が判明した」としています。
この成分が何かはまだ特定できていないということで、
大学の研究室とともに調査を進めているということです。』
とのこと。

ますます、どんな物質か興味が深まる。

(参考:Wikipedia、NHK)

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