かすかな鳴き声を頼りに、自分の存在感をできるだけ消すようにして、
体の上下運動も控え、そして木になり切って、息をも殺して、
抜き足差し足忍び足で、ゆっくり一歩ずつ、足音も立てないように、近づいていく。
しかし、10メートル離れていても、その一歩を踏み出しただけで、飛び立たれることがしばしば。
こちらからは、どこにいるのか分からないので、探りながら一歩一歩進むのだが・・・。
一方、やっとのことですぐ近くにまで来て、すぐ近くで声がするのに、姿が見当たらない。
沢山の落ち葉、枯れ枝や草の中に紛れ込んで、さらには、林の中でかなり暗く、見つけられない。そして、探している間に、パッと飛び立たれる。『なんだ、そんな所に居たのかよ?残念!』。
そんな中、こちらの方が先に、ちょろっと動くものを見つけた時・・・・・。
ここからの一瞬が、また勝負。
クロジが俺を見つける前に、写真を撮らねば、また逃げられる。
それもシャッターを押せば撮れるという代物ではない。
ほとんどが、枝被り。いい場所にはめったに出てくれない。
更には、暗いので、シャッタースピードがめっちゃ遅い。
なので、一瞬いい所へ出てくれても、被写体ブレ頻発。
そうこうして、キャッチアイできた写真が撮れた時には、「やったぜ!」
クロジも手強いけど、それだけに撮れた時にはめっちゃうれしい。
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