2021年5月21日金曜日

オオルリ・ボソッと

 ☆オオルリ君。

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☆かつて、ある鳥写真展示会でのこと。

初心者の頃、ある先輩CMがある写真を見て評価した。
「画面に大きくシッカリ写った鳥の写真」について、「図鑑じゃないんだから」とけなしていた。
その時、自分はそういうものなのかと思った。

歳をとるにつけて、その評価は違う気がしてきた。
鳥を大きく撮って、その時の可愛さ、緊張さなど、表情や精悍さを撮るのもひとつの表現の仕方。
先に、けなした先輩の写真を見ると、景色の中に小さい鳥が写っているのだが、
鳥の表情は分からず、ただワンポイントとして鳥はオマケで写っているにしか見えない。。
それについて、自分としては、全然魅力を感じない。鳥の生命力も感じられない。
人それぞれの価値観の違い、写真の見方であろう。
それなら「図鑑じゃないんだから」と頭から人を否定することもないと思う。

また昔同時期、自分は初心者ながらある市民展で市長賞を貰った。
これも、ある展示会での出来事だが、
子分を引き連れたお偉そうな人が歩いてきた。
それに気づいた私の先輩が、俺の写真を見せながら、俺がある市で市長賞になったことを言ってくれた。
そうしたら、そのお偉いさんは、『賞なんてタイトルが80%だから、ハッ、ハッハ、ハッ』、とバカにしたように高笑いで通過した。
俺は、初心者だったから、『へ~、そんなもんか』と思った。

が、今の俺の考えはちがう。
自分の表現したいと思うものが一番で、型にはめる必要はない。
鳥の実寸を超えてはいけないなんて言われるが、ナンセンス。
構図でも日の丸構図が個人的に気に入ればそれでよい。
タイトルの件についても、俺が公開審査に出席して見ていると、
審査員はタイトルなんかまったく見てない、賞が決定されたあと、タイトルを知るくらいだ。

何が言いたいか。
知ったかぶりの年寄りの言うことは、鵜呑みにしない方が良いと言う事。
人それぞれ、興味をもつ観点も違う事だし、自分の気に入ったことを自由に撮ったらいいと思う。
ただ、鳥たちに精神的危害を加える行為は心して控えるべきだ。

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